🤔「アセスメントって何?英語だと評価するだけど…評価するって?」
英語で表記されると、なんだか曖昧な感じがします。
評価について、辞書で調べると
評価 事物や人物について、価値を判断して決めること
と表現されています。
どうやって人は、事物や人物の価値を判断や評価しますか?
人は普段から価値を評価しているはずです。
この記事は、アセスメントの考え方について記載しています。
人はどうやって評価(アセスメント)しているか?
結論は
情報
によって評価しています。
例えば
😍「A店のイチゴパフェは、350円で安いのにめっちゃ美味しいから!食べに行った方がいい!」
と言っている方がいたとします。
この状況は
A店のイチゴパフェの価値が高いと判断したから勧めている
ということになります。
😍←は、どうやって判断したのでしょうか?
それは
「安い」「美味しい」という二つの情報によって価値を判断しています。
人は、情報があって初めて評価できます。
アセスメントの根本的な考え方 SOAP
つまり、アセスメントするためには
情報
を集める必要があります。
医療看護分野には記録方式の定番がありますので、参考にすると良いでしょう。
SOAP S(Subjective):主観的情報 O(Objective):客観的情報 A(Assessment):評価 P(Plan):計画
と、上から下に向かい、項目ごとに記載していく方法です。
見れば分かるように
A(アセスメント)の前にはSとOの段階で
情報を記載します。
🤔「情報が必要なのは分かったけど、どうやって集めるの?」
情報の集め方 S(主観的情報)
SOAPの
S
の情報をどのように集めるか?
Sは非常に簡単です。
Sは、主観的情報のことなので
利用者の発言をそのまま情報を捉えれば良いのです。
例えば
😡「ご飯なんて食べたくない!」
と発言している利用者がいたとしたら
S(主観的情報)は、「ご飯を食べたくない」
という情報が得られたので記載できます。これで情報が一つ得られたことになります。
利用者の言葉そのものが
情報
です。
パフェの
😍「美味しい」
と同様です。本人の感じたことそのままが主観的情報です。
情報の集め方 O(客観的情報)
SOAPの
O
の情報をどの様に集めるか?
O(客観的情報)はSより少し難しいです。
この情報は
イチゴパフェの
😍「350円」
に当たります。
客観的事実を情報と捉えます。
😡「食べたくない」
↑の方に起こっている事柄を集めます。
- 最終排便はいつなのか
- どんな薬を飲んでいるのか
- どんな認知症があるのか
といった感じです。
アセスメントの考え方 A(評価)
どうやってイチゴパフェが安いかどうかを判断しますか?
それは
基準との比較
です。
例えば😍さんは、B町に住んでいたとしましょう。
B町のパフェの相場は450円だったとします。
😍さんが勧めたパフェの値段は、350円だとしたら
安いと感じますね。
この相場・基準に比べてどうなのか?
というのが
😍「A店のイチゴパフェは安い」
という評価に至った理由になります。
😡「食べたくない!」
の方について考えてみます。
- 最終排便が4日前
- インドメタシンという痛み止めの薬を最近になって飲み始めた
- 前頭側頭型認知症がある
というO(客観的情報)のある症例だとしましょう。
イチゴパフェと同様に、基準を考えてみましょう。
排便について
一般的に、3日以上排便がない状態が便秘とされる。
服薬について
副作用として、食欲不信がある。
前頭側頭型認知症について
刺激に対する反応にそのまま行動してしまう症状がある。人格の変化が強く現れる傾向にある。
このように調べたとしましょう。
基準を考え、評価していきます。
🤔「最終排便が4日前ということは便秘かもしれないな…」
↑一般的な排便周期の基準からズレている
🤔「インドメタシンという薬が始まって、その副作用で今は食欲不信になっているのかな?」
↑インドメタシンを飲んでいなかった時の😡さんを基準としたら、食欲不信になっている
🤔「感情的なのは、前頭側頭型認知症の傾向の現れかもしれないな…」
↑認知症を患う前の😡さんを基準としたら、感情的になっている
つまり
😡「食べたくない!」
と怒っているのは
🤔「便秘による腸の働きが悪くなって、食欲低下している。また、インドメタシンという薬の副作用の可能性がある。感情的になっているのは、前頭側頭型認知症の症状による。」
というアセスメントになります。(他の要素も絡まり、断定できる内容ではありませんが…)
まとめ
アセスメントをする際におさえておくべきことは
- 人は、普段から評価(アセスメント)している
- 評価(アセスメント)するためには情報が必要
- SOAPから考えよう
- 情報にはS(主観的情報)とO(客観的情報)がある
- 基準を知って、基準を定めて評価(アセスメント)しよう
以上になります!
最初は難しいと感じるかも知れませんが
普段からSOAPで記録をしていると、自然にアセスメントができるようになってくるはずです。
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